COLUMN 社長コラム
グリーン材は全てが「悪」ではない。
2022.01.12
グリーン材とは、切り出したまま乾燥をしていない材木のことを言います。
未乾燥材は水分を多く含み躯体内に湿気を放出しますので、高断熱高気密住宅で
そのまま使用すると結露やカビ、腐朽菌の発生リスクがあります。
昔の家は殆どがグリーン材を利用していましたが、低断熱低気密住宅だったので
風通しがよく上記リスクは発生していませんでした。
ですが、含水率を25%以下にすれば問題なく使用できます。
乾燥材には強制乾燥(KD材)と天然乾燥(AD材)の2種類があります。
天然乾燥の方が木の耐用年数が延びるので良いのですが、乾燥に時間がかかり過ぎるため
コストが高く、AD材は殆ど生産されず日本ではKD材が主流です。
ウッドショックは去年の5月、6月の頃よりも落ち着きましたが、依然として価格は
コロナ前の水準には戻っていません。
材料を捜索してる中で、SPFのグリーン材を見つけて仕入れたので、当社の社員が桟木を
して提携先の製材所にて自然乾燥をさせています。3月頃には水分が抜けて仕上がる予定です。
とても楽しみです。
下の写真は乾燥中の材料です。全て手作業でやりましたのでとても大変でした。
大量に流通させるのが難しいわけです。