COLUMN 社長コラム
シロアリの話②躯体内での動き
2020.10.31
ヤマトシロアリも水を運ぶことができるので、乾燥
していればシロアリ被害を受けにくいというのは誤
り。
家の中まで土中の水を運んでくるので、2階小屋裏
まで水を運んで蟻道を形成する。
発砲ウレタン断熱材を食害し、ウレタン内にコロ
ニーを形成する。グラスウールなどの繊維系断熱
材には巣を作ったという報告はない。
内外基礎断熱は蟻道を目視できないため、被害発
生率が跳ね上がる。
現場吹付発砲ウレタンは剥がせないため蟻道の確
認が困難となり重症化しやすい。
セルロースファイバー断熱は食害されないだけで、
防蟻処理をしなければ躯体は食害されることに変
わりはない。高額な施工をするメリットがあるの
か個人的には疑問。
加圧注入材を添加した木材が絶対に食害されない
わけではない。シロアリは下等生物のため毒を見
極めるのではなくかじって死亡する。
そのため躯体表面だけのホウ酸処理は表面をかじ
られると躯体内に侵入される可能性は否定できな
い。
ハウスガードシステムは躯体内部まで薬剤が染み
込んでいるためホウ酸より効果は高いと思われる
が、施工数が少ないため100%防蟻できるのか
不明。
ベタ基礎が最もシロアリの侵入は難しいが、
0.6mmの隙間からでも入り込むので安心という
わけではない。
住宅への侵入経路は 床下が最も多く、
玄関ポーチや配管の隙間、基礎外周なども被害が
多い箇所となる。