COLUMN 社長コラム
シロアリの話④~新築の対策
2020.10.31
シロアリ対策
シロアリは自然界に普通に存在する生物で食物連鎖の仕組みでは完全な益虫となる。
倒木を分解し自然界に返すだけではなく、自らは毒も持たず攻撃力もないので、他の生物の重要なタンパク源となっている。
人間の住宅にのみ害虫となる。
新築時の対策
外基礎、内基礎断熱、現場発泡ウレタン吹付
を採用しない。
ウレタン断熱をなるべく採用しない。
床下点検ができないような住宅を造らない。
基礎蓄熱式システムを採用しない。
1階床下エアコンを採用しない。
日々の生活での対策
コロナウイルスと一緒で人間はシロアリを完全に防ぐことはできない
と考えること。
被害が出れば対処するが事前の準備が大切。
防蟻処理5年が切れた後、延長継続も行わない、無料点検も行わず、自主点検も全く行わず、完全放置は住宅寿命を自ら縮める行為となる。
(防蟻対策は自己責任)
★資金に余裕がある人の対策★
①防蟻処理5年保証の延長継続と自主点検
②防蟻処理5年保証の代わりにホウ酸処理を新築時施工と以後の自主点検
③ハウスガードシステムの採用と追加費用を払って定期点検
※自主点検とは
半年に1回程度の床下、基礎外周、玄関ポーチ、小屋裏を細かくチェック
薬剤の加圧注入処理を行った木材でもシロアリの被害を絶対受けないわけではないため。
★資金に余裕がない又は
出費を減らしたい人の対策★
防蟻処理5年延長は行わず、 定期的に自主点検を
行い、蟻道を確認した場合は、シロアリ駆除業者に点検を依頼する。
蟻道を発見し、イエシロアリだった場合は、できればコロニーを発見して駆除するようにしてもらうこと。
コロニーを駆除せずに、住宅内のシロアリのみを駆除しても再被害の可能性がある。
大分県のシロアリ業者でイエシロアリのコロニー駆除まで行っているところは少ないので、イエシロアリの場合は
①周辺の住居にもシロアリ点検を行ってもらう。
②5年保証の防蟻処理を行う。
というのが根本的な対策となる。
イエシロアリの生息区域では 防蟻処理5年は延長しておいたほうが安心かもしれない。
ヤマトシロアリの場合は、躯体内の駆除のみを行い、5年防蟻処理までは行わないとう選択肢を取ることもありだと思う。