COLUMN 社長コラム
外国木材の価格状況(ウッドショック最新情報)
2022.09.17
ウッドショックのニュースが減りましたので、
最新の状況をお伝えしたいと思います。
次の材木先物のチャートをご覧ください。
2021年5月が最高値で、現在は3分の1程度
まで低下しています。アメリカのインフレ率高騰
に伴い、住宅ローン金利が6%となったアメリカ
では家が売れなくなるでしょう。
2007年のサブライムショックと同じように、
金融機関と住宅会社の倒産・廃業が増加するでし
ょう。
また中国も不動産市況がかなり悪化しているため
中国向けSPFも減少しています。
日本国内では価格高騰を期待して大量に輸入され
た割高な外材が余っている状況です。
ウッドショックは終了したと言えます。
ただし問題点が2つあります。
①為替が大幅な円安となっていること
②割高で輸入された外材の国内価格が海外並み
に下がっていないこと。
です。
輸入した木材商社が損を出したくないのでしょう。
為替レートを参照に現在木材の価格表を作成して
みました。
1ドル143円で計算していますが、2年前より
安くなっています。(ただしこの価格に海上輸送
費や商社の利益は含まれていません)
国内の割高在庫が掃けて、為替レートが110円
位まで下がれば完全に終息するでしょう。
ここからは予測ですが、貴金属や半導体なども
徐々に価格を切り下げてくると思います。銅が
使用される電線の価格も既に落ち着いています。
もしかしたら2008年の頃のように原材料費が
安い時代がわずかに発生するかもしれません。
為替レート以外は状況が類似しています。
当時は超円高で現在は超円安です。
どうなるのでしょうか。