COLUMN 社長コラム
年間給湯代の比較 どれが一番安く、エコなのか
2019.12.31
現在の新築業界では 殆どがエコキュートを利用
しています。
その理由は次の表が根拠になっています。
年間の給湯にかかる費用の一覧です。
エコキュートが圧倒的に安くなっています。
年間26,700円は妥当な数字だと思います。
太陽光パネルの有無によりますが
年間2万~3万5000円が平均価格です。
電気温水器、プロパンガスが非常に高いことも
わかります。
ガス代だけで年間10万円もあり得ます。
石油給湯器とはボイラーのことです。
実はプロパンガスよりも安くなっています。
エコキュートは凄いと思います。
省エネエアコンと並び日本が世界をリードする
先進技術です。
しかし、そのエコキュートにも弱点があります。
それは 皆さんもご存知かもしれませんが、
寿命が短い ことにあります。
エコキュートの心臓部となるヒートポンプに
エアコン以上に負荷がかかり続けるため
10年~12年位で故障・交換の可能性があり
ます。また、原発ありきの深夜料金プランに
依存していることも弱点となります。
深夜料金は現在九州電力では
kwhあたり 約15円です。
(再エネ賦課金を含んでいます)
この深夜料金が廃止された場合30円程度になる
と思われますので約2倍になります。
その場合の給湯代は
26700円✕2=53,400円となります。
石油給湯器よりも高くなりました。
深夜料金は再生可能エネルギーの普及が進むに
つれて廃止される可能性があります。
実際に海外では既に日中の電気代のほうが夜の
電気代より安い地域があります。
エコキュートのみに頼るのはとても不安定だと
考えています。
私はここ最近ずっと
エコキュートと同程度の給湯代で
なおかつ寿命が長い商品
を考えていました。
そして一つの結論に辿り着きました。
石油給湯器(ボイラー)の最大限の利用です。
ボイラーと聞くと子供の頃実家に設置されてい
た方も多いのではないでしょうか?
わざわざ灯油入れるのが面倒だと思うことも
あるかもしれませんが、大きめのオイルタンク
と真空管式太陽熱温水器を併用することで
灯油はなんと年に1回~2回の給油で足りてしま
います。安い時期に入れればインフレヘッジにも
なります。
現在建築中の小佐井高性能住宅ZERO
はそのシステムを採用しました。
・エネルギー源の分散を行い、
停電などの災害に強い
・年間給湯代はエコキュートと同等以下
・エコキュートよりも稼働年数が長い
・消費エネルギーはエコキュートよりも
少なく省エネ
導入するメリットが多数あります。