COLUMN 社長コラム

透湿防水シートの役割と重要性
2021.02.28
「透湿防水シート」
新築を検討している方は 耳に入ってくる言葉だと思います。
この防水シートの役割は、
雨漏り防止と水蒸気を通気させる という2つです。
雨漏りは外壁にひび割れが入った時に躯体に雨水が流入するのを防ぎますので、予防的な機能となります。
透湿機能は躯体内の湿度が上昇し、結露やカビの発生を抑えるために常に機能することになります。
新築の建築中に当たり前のように施工されている風景を見ると思いますが、性能と施工方法が非常に重要です。
本当にこの紙切れが水を通さないのか実験動画をアップします。
↓一つ目はこちら
ご覧の通り、水を全く通していません。
また、このシートには性能差があります。
良いシートほど防水性能と耐久性能が高くなっています。
ですが、いくら性能が良くても施工が悪いと意味がありません。
上の画像はバルコニーの立ち上がり部分の断面図となり、このような施工をすることが推奨されています。
バルコニーは真下にリビングが配置される事が多いのに、雨漏りが最も発生しやすい場所となります。
このバルコニー部分の防水シートの施工が誤っているとどうなるでしょうか?
躯体は笠木(手すりの部分)で覆われているので、通常は雨漏りは発生しません。
ですが、月日が流れ笠木に穴が空いた時、防水シートが正常に機能していなければ雨水は簡単に躯体に侵入して天井から雨が滲み出してきます。
日本は海外と異なり、住宅をメンテナンスして住み続けるという意識が低いので 日常的に起こりうることになります。
恒常的に雨漏りが起きると、木材腐朽菌が躯体に発生し、最悪建て替えということになります。
防水シートは性能も大事ですが、
現場の施工が最も重要だということです。