COLUMN 社長コラム

半沢直樹、第4話の名言~真理

2020.08.31

あまり ドラマには興味はないのですが、

半沢直樹第4話の中のセリフをご紹介させていた

だきます。

 

半沢:

戦うとき敵がいつも正面にいるとは限らない。

気が付いたら戦いが始まってる時だってある。

だがな、一番厄介なのは敵が自分自身の時だ。

大丈夫だ、信念さえ持っていれば問題ない。

森山: 信念ですか。

半沢:

そうだ。組織や世の中はこういうものだという

強い思いだ。

剣道でいえば、自分の型になるのかな。

森山:てことは部長は持っているんですね。

半沢:簡単なことだけどな。

森山:せっかくなんで聞かせてもらえませんか。

半沢:いいだろう。三つある。

一つ、正しいことを正しいと言えること。

一つ、組織の常識と世間の常識が一致してい

   ること。

一つ、ひたむきで誠実に働いた者がきちんと

   評価されること。

森山:当たり前のことに聞こえますけど、

なんか奥が深いですね。

半沢:当たり前だよ。その当たり前が今の組織は

出来ていない。だから誰かが戦うんだ。

森山:原因は何なんでしょうか。

半沢:さっきお前が言ってたじゃないか。

森山:えっ?

半沢:自分の為だけに仕事をしているからだ。仕事

   は客の為にするもんだ。ひいては世の中の為

   にする。その大原則を忘れたとき、人は自分

   の為だけに仕事をするようになる。

   自分の為にした仕事は、内向きで、卑屈で、

   醜く歪んでくる。

   伊佐山や三笠や大和田みたいな連中が増え

   れば当然組織は腐ってくる。

   組織が腐れば世の中も腐る。

   森山、これからお前はいろんな相手と戦う

   ことになるだろう。

   だがな、最初の敵はいつも自分自身だ、勝敗

   は時の運だが、決して自分の構えを崩すな。

   いつまでも鋭い太刀筋の森山でいてくれ。

   これは俺の願いだ。

 

非常に的を得ていると思います。官民総じて、

現代日本に絶対的に必要な姿勢だと考えます。

夜飯を食べながらこのセリフがテレビから飛び出

したとき私は箸が止まりました。

「土下座しろとか 倍返しだ」などではなく、

この一連のセリフが名言だと思います。

 

自分の為だけの仕事を続けると、仕事の質が

落ちる。それが周囲に蔓延し、いつしかそれが

当たり前となり、組織が腐敗し、そこで働く人の

心も荒廃する。

 

仕事には社会貢献の側面があり、正しい倫理観に

基づき、ひたむきな努力を続けることによって良

い商品が生まれ、社会からの信頼が生まれ、相乗

効果により人々に幸福感をもたらすものだと私は

考えています。

 

「自分の為だけの仕事」というのは分かりやすく

言うと次のような感情が自分自身の中に存在して

いるかどうかで推し量れます。

「楽に金儲けがしたい」

「他人を蹴落としてでも出世したい」

「目の前で起きている問題から逃げたい」

「経済的な損得勘定だけで動きたい」

等です。

このような感情を自分の心の中から排除し、人間

的な成長がができなければ公私とも人生はつまら

ない不幸ものとなるでしょう。

 

突如発生したコロナウイルスによりこの国は政府

も国民も自己中心的な病に侵されていることが露

呈されました。

「アベノマスクで大企業、政治家がお金儲け」

「マスク買い占めて転売でお金儲け」

まさに「自分(達)の為だけの仕事」です。

「組織の常識と、世間の常識がずれている」こと

に気づくこともできない末期症状です。

規模の大きい会社だと既に大きな組織が形成され、

個人の考えや行動だけでは既に組織の腐敗が進ん

でいて、どうしようもないことはあると思います。

中小企業の場合、社長の考えが経営に大きく反映

されます。

一つ、正しいことを正しいと言えること。

一つ、組織の常識と世間の常識が一致し

   ていること。

一つ、ひたむきで誠実に働いた者がきちん

   と評価されること。

 

この理念をドラマを見る以前から私は意識し、

社員にも常々話しています。

言葉だけではなく、きちんと行動に移すことが消

費者からの不信感が多い不動産、建築業界に最も

必要なことだと思います。

 

「己が考える正しい企業を創る」

この目標は私1人では達成は出来ません。

私がいくら努力をしても社員や協力会社、顧客等

周囲が賛同することなく、自己中心的な行動に

終始し、目標の到達が実現不可能と悟った時が当

社の歴史が終わるときだと考えています。

正しい企業が創れなければ、いずれ腐敗するだけ

です。遅かれ早かれ倒産します。

そのような企業に存在価値はありません。

一覧へ戻る