COLUMN 社長コラム

耐震性の確保に重要な業務は?

2023.02.12

耐震等級3相当は耐震等級3よりも程度が低い

と思っている方は多いと思います。

確かに書類上はそうかもしれません。

しかし、本当に耐震等級3の強度があるのかは

書類からは分かりません。

弊社はツーバイフォー工法のため、釘打ちの精度

が耐震性の確保で最も重要となります。

写真の右側のCN釘がツーバイフォー工法で使用

される釘になります。

40とか65とか数字が釘に書いていますが、

これは釘の長さを示しています。

長さが違う釘はそれぞれ使用する箇所が異なり、

仕様書で決められています。

CN75を使用する場所にCN50を使うと耐震性

に大きな影響が出ます。

釘が短いため、書類で示された強度が出ません。

日本の大工さんは今までずっと在来軸組工法で

耐震等級1の建物を多く作ってきましたので、

きちんと指導をしなければ理解できてないことが

あります。断熱性能を確保する施工も同じです。

平気でタッカーを気密シートに何箇所も打つ人が

います。

職人を指導するはずの現場監督は、そもそも現場

に殆ど来なかったり、写真だけ取りに来て工程表

に沿って発注をするだけの人、酷い人は電話だけ

で済ませて昼間からパチンコに行っている馬鹿も

います。

私が職人固定と自社監理に拘るのはこういった理

由です。

構造計算書でいくら等級認定が出ていても、構造

計算を行った建築士は現場を見に来ることは制度

上ありませんし、検査員も形だけしか見に来ませ

ん。知識と経験があるのか怪しい検査員もいます。

 

耐震性や断熱性、気密性などの住宅性能の高さは

結局、現場で働いている「人」で決まるのです。

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