COLUMN 社長コラム

G2グレード 高性能住宅 VS 28年省エネ住宅 リビングエアコンの必要能力

2019.10.31

前回は家の燃費が悪いと室温に大きな差が出るこ

とを書きました。

今回は28年省エネ住宅のリビングには

何畳用のエアコンが必要となるかの答えを探そう

と思います。

まずは高性能住宅が14帖エアコンでOKの

理由を説明します。

次のグラフを御覧ください。

一番右のエアコン最大能力の数値が7660W

となっています。

7660Wがエアコンに求められる能力です。

14帖エアコンの最大能力は 次の表となります。

表の中で見るのは「能力」の箇所です。

暖房は 11.5KW(11500W) です。

グラフで必要とされた7660Wを大きく上回って

いることがわかります。

高性能住宅の場合、驚くかもしれませんが

暖房は実は6帖エアコンでも足ります。

14帖エアコンが必要になるのは

「冷房能力の確保」のためです。

上記表では14帖エアコンの冷房能力は

最大5.3KWとなります。

「冷房能力は暖房能力の半分となる」

のが全てのエアコンの基本的原則です。

では次に冷房を見てみましょう。

暖房と計算過程が異なり、暑い時間帯の最大能力

が記載されています。

16時の最大能力が5867Wとなっています。

14帖エアコンの最大能力は5.3KW(5300W)

ですので少し足りませんが、この程度の誤差であ

れば問題がないことは前回のシュミレーション

で実証されています。

実際の家を利用して確認もしています。

最大能力で稼働するのは1日のうち

14時から17時の3時間だけです。

 

では次に28年省エネ住宅を見てみましょう。

まずは暖房です。

エアコンに必要な最大能力は 12536Wです。

14帖エアコンの能力が11500Wなのでわずかに

不足しています。

しかし28年住宅は

「無暖房では室内温度の維持ができない」ので

長時間フルパワー稼働となり電気代が増大します。

これが昔の家の暖房費が高くなる理由です。

 

では次に夏場を見てみます。

前回の室温シュミレーションで室内温度の維持が

できなかった理由がこれを見ればわかります。

朝から夕方までほぼ14帖エアコンの最大冷房能

力5300Wを超えています。

これでは涼しくなるはずがありません。

最大必要能力が16時代で7795Wとなっている

のでこれに該当するエアコン23~26帖用

エアコンが必要となります。

ちょうどリビングと同じ広さとなります。

家電量販店でエアコンはワンサイズ大きいものが

良いと勧められますが、

燃費が悪い住宅では正しい提案となります。

23~26帖用のエアコンは

「14帖エアコンの2倍以上の電気」

を消費します。

燃費が悪い家の電気代が夏場異常に高いのは

これが理由となります。

 

28年省エネ住宅↓

光熱費が高く不快 資産価値も低い

高性能住宅ZERO↓

光熱費が安く快適 資産価値も高い

ということになります。

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