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坪単価いくらですか?
弊社でもお問合せが多い「坪単価」ですが、この「坪単価」について考えてみましょう。
まず、一般的に皆様が考えられている坪単価は、おそらく「建物工事請負契約金額 ÷ 坪数(延べ床面積または施工面積)」でしょう。
例) 建物価格1500万円÷床面積30坪(99㎡)=坪単価50万円
ですが、この計算方法で、全ての住宅メーカー、工務店の坪単価を比較することができるのでしょうか?
答えは「No」です。
なぜでしょうか?
「坪単価」は、法的用語ではないため、各社の基準が異なります。
まず、「請負契約金額」に入れる項目ですが、これも各社によって異なります。
例えば、建築本体以外にも必要になってくる給排水引込工事をA社は請負契約金額に入れている、B社は入れていない、となると、同じ建物を建てる場合でも、表面上の請負契約金額はB社の方が安くなり、当然、B社の方が坪単価も安く表示されます。
また、入れている項目が同じでも、標準で使用しているものの内容やグレードが異なると、当然請負契約金額も異なってきます。
さらに、「面積」ですが、法的用語ではないため、各社の基準が異なります。
面積には「①延床面積」 と「②施工面積」 といわれるものがあります。
①建築基準法で使われているのが延床面積です。
ただ、延床面積も条件によって、バルコニー等の面積が延床面積としての数字に入ったり、入らなかったりと、建築基準法上の様々なルールがあります。
②「施工面積」と称して表示される面積は、実際に施工した部分の面積(バルコニーやポーチ、デッキ部分も全て込み)になるため、延床面積には含まれない部分も面積に加算されます。
しかし、施工面積についても、建築業界での法的ルールがない為に、会社によってはうまく利用しているところもあるといわれています。
坪単価におどらされず、大切なのは“総額”(住むためにかかる全ての費用)と、それに見合った“仕様・構造“ということを念頭に置きましょう。
また、【いくら借入ができるか】ではなく【月々いくらなら無理なく返せるのか】で考えていきましょう。